こんにちは、オザ(@oz051619)です。
今回は尾瀬沼ヒュッテにテント泊をして尾瀬の燧ケ岳に登ってきました。
去年の夏、会津駒ケ岳に登ったときに御池方面から湿原のなかに横たわる燧ケ岳を眺めて、いつかあそこに登りたいなと思っていました。
当時、燧ケ岳は福島県桧枝岐村からしか登れないのかなと思っておりましたが、
帰宅してから「山と高原の地図」をよく見てみると群馬県片品村側からも登れるんですね。
私が住んでいる神奈川県から福島県桧枝岐村へは高速道路を使っても5時間30分。
群馬県片品村だったら3時間30分程度なので燧ケ岳への距離感もグッと近くなります。
尾瀬のマイカー規制
尾瀬は植生保護のためシーズン中はマイカー規制されています。
尾瀬に入るための入り口は「鳩待峠」と「大清水」です。
今回は尾瀬沼ヒュッテに比較的近い大清水から尾瀬に入りました。
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上毛高原駅・沼田駅からの路線バスや新宿駅からの高速バスも運行されています。
マイカー駐車場も第一~第三駐車場まで完備されて一日500円で停めることができます。
10時前には大清水に到着しましたが、第一駐車場は比較的すぐに埋まってしまうらしく第二駐車場に車を停めました。
大清水から一ノ瀬へ
ここから先はマイカー規制エリアです。
大清水からは乗り合いタクシーが運行されています。
料金は片道700円です。
乗り合いタクシーを使わなくても沼田街道という林道を歩いていけばコースタイム1時間10分で一ノ瀬まで行くことができます。
私は文明の利器は利用する派なので乗り合いタクシーを使わせて頂きました。
尾瀬の乗り合いタクシーの運転手さんもとってもフレンドリー。
タクシーの車中でも尾瀬にまつわるお話を色々してくれて、
観光案内所に置いてあるポケットに入るサイズの尾瀬の地図をくれました。
林道を15分くらい走って一ノ瀬に到着です。
尾瀬沼ヒュッテでテント泊
一ノ瀬~尾瀬沼山荘
一ノ瀬から林道を歩いて三平峠を越えれば尾瀬沼。
木道を登っていきます。
大清水は尾瀬の玄関口ではどちらかといえばマイナーなのか、他に歩いている登山客も少ない感じです。
三平峠の頂上部分にはベンチがあるので一ノ瀬から登ってきて少し疲れても休憩することができます。
尾瀬の木道、めっちゃ滑ります 笑
特に日陰にあってちょっと湿っている朽ちた木道。
大袈裟ではなくスケートリンクみたいに滑ります。
一度、滑って両足を持ってかれてお尻から派手にコケました。
尾瀬の木道にもはや恐怖しか感じません。
写真で見る分には綺麗なんですけどね。
そうこうしているうちに尾瀬沼が見えてきました。
尾瀬沼山荘に到着です。
ベンチが沢山並んでいて尾瀬沼を眺めながら休憩することができます。
トイレだけじゃなく軽食や飲み物もここで売ってます。
木道を歩いて尾瀬沼ヒュッテに向かいます
尾瀬沼の木道を歩いていきます。
さすがに尾瀬沼周辺は木道も比較的新しくて整備されています。
ここはさすがに滑りません。
尾瀬沼の木道から見た燧ケ岳。
いつも思うのですが、これから登る山を登る前に遠くからこのように見るとめっちゃ大変そうに見えます。
尾瀬沼ヒュッテに到着
本日テント泊をさせて頂く尾瀬沼ヒュッテに到着です。
テント泊の受付が13時からというので少しだけ待機します。
尾瀬沼ヒュッテのベンチでのんびりお昼ご飯を食べます。
他のテント泊受付待ちの登山者の方々も同じようにお昼ご飯を食べていました。
13時になると尾瀬沼ヒュッテの方がテント場の受付をしてくれます。
ちなみにコロナウイルスの影響で尾瀬沼ヒュッテのテント場は完全予約制です。
ネットで予約できますが、土日はほとんど埋まっていて私の場合は1カ月前に予約してやっと今日来れました。
受付を済ますと木札を貸してくれます。
ちなみにこの木札の番号はテント泊の場所とはリンクしてないようです。
テントを張る場所は早いもの順です。
尾瀬沼ヒュッテのテント場です。
尾瀬沼ヒュッテの建物の裏手がテント場になっており、テントを張る場所は決まっています。
尾瀬のテント場は自然環境保護のため、指定された木板の上にテントを張ります。
ペグも地面に打てないため、木板の上に置いてある石を使います。
いつもペグを地面に打ってテントを張っているので初めての経験です。
ちなみに2020年の尾瀬沼ヒュッテはコロナウイルス対策のためテント泊者向けの入浴を中止しています。
例年だったらテント泊者も500円で日帰り湯に入れるようです。
山のなかでお風呂に入れること自体が珍しいですが、お風呂に入れると思って来て実際は入れないとやっぱり士気が下がりますね。
お風呂に入れるか入れないかによって夜のさっぱり感が全然違います。
燧ケ岳ではおにぎらずを作りました。
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テントを張ったら尾瀬沼を散策
旧長蔵小屋の隣に尾瀬沼の隠れビューポイントがあります 笑
近くに行くと案内板がありますので撮影してみました。
尾瀬っていう感じの風景が続きますが、この日は午後から雨予報。
大清水からの乗り合いタクシーの運転手さんからも「今日は午後から荒れるから着いたら先にテントを張って、それから尾瀬沼を散策するように」というアドバイスを頂いてました。
運転手さん曰く、前日もバケツをひっくり返したような雨が急に降ってきたようです。
ここの日も予報通り遠くのほうで雷がゴロゴロ、小雨が降ってきます。
ひとまず尾瀬沼ヒュッテ周辺に撤退します。
長蔵小屋別館でワインを楽しむ
尾瀬沼ヒュッテの隣に長蔵小屋別館という新しそうな建物がありました。
試しに覗いてみると山の中とは思えない空間が広がっていました。
昔の大八車の車輪を利用してランプを沢山吊るしています。
山の中にも関わらずピアノまで置いてあります。
17時までなら自由に弾いても良いそうです。
弾けないけど 笑
料金前払い制でカウンターで注文します。
南アフリカ産赤ワイン。
普段ワインはあまり飲まないのですが、ここでは飲んでしまいます。
普段飲まない人間でも飲みやすいワインでした。
ついでにマルゲリータピザも頼んでしまいます。
ピザとワインを嗜みながら、カフェのような空間でまったり読書です。
尾瀬からの満天の星空
しばらく本降りの雨。
雨音がしなくなったかなと思った19時30分頃にテントを這い出して夜空を見上げると都内では決して見ることができない満天の星空。
天の川や流れ星もくっきりと見えました。
長蔵小屋で星空説明会をやっているらしく、人の声が聞こえたのでちょっと離れたところに立って一緒に星空を眺めておりました。
燧ケ岳登山に向かいます
長英新道から燧ケ岳山頂へ向かいます
朝起きたら本降りの雨。
「たしかてんきとくらすの登山指数はAだったはず」と思いながら、歩き始めが雨だと少々面倒なのでテントで様子見。
本当は6時前に出発する予定でしたが、雨がやんだ7時にテントや家財道具一式を残置して尾瀬沼ヒュッテを出発します。
今回は時間がないので長英新道をピストン。
「ツキノワグマ生息地」という看板にビビりながら熊笹が茂ったぬかるんだ道を歩きます。
この長英新道、朝の時間帯は7合目を通過するまで他の登山者の方とまったく会いません。
7合目はまだ樹林帯で熊笹が茂っています。
長英新道は緩い坂道ですが、7合目あたりから坂が増えていきます。
4合目。
4合目付近から尾瀬沼を見渡せます。
樹林帯を抜けてしばらく登ると、山頂っぽいものが見えてきました。
ただこの山頂は偽物です、、、
ここは爼グラ(まないたぐら)というらしく、お隣の柴安グラのほうが10mくらい標高が高いので本当の山頂は柴安グラに行かねばなりません。
爼グラから柴安グラを臨みます。
いやらしいことにせっかくここまで登ってきたのに一気に下って再び登らなければなりません。
なんというラスボス感。
距離は近いので爼グラにザックを置いて柴安グラに行く方が多いです。
燧ケ岳山頂に到着
ついに燧ケ岳山頂に到着。
山頂は広いです。
風が強くてガスってて景色はなにも見えません。
晴れていたら美しい風景が見えるはずです。
そして柴安グラから俎グラに戻るのが色々な意味で辛いという、、、
来た道をそのまま戻って下山。
尾瀬沼ヒュッテへの到着は13時30分。
再び三平峠越え
長蔵小屋の売店でコーラを飲んで栄養補給。
尾瀬沼ヒュッテのテント場に残置した家財道具を撤収して尾瀬沼に来た道を戻ります。
行きに利用した一ノ瀬までの乗り合いタクシーは16時までです。
一ノ瀬への到着は15時45分頃になってしまいましたが、乗り合いタクシーの運転手さん達も下山してきた登山者達に他に下りてくる人はいないか聞いたりしてまだいるようだったらまた戻ってきたりと臨機応変にやっているようです。
下山後の温泉 老神温泉 湯元華亭
下山後の温泉は「老神温泉 湯元華亭」へ。
大清水駐車場からマイカーで30分~40分かかりますが、沼田ICから高速道路で帰る場合は帰り道なので気軽に立ち寄れます。
入浴料3時間700円、源泉かけ流しのちょっと熱めなお湯にゆっくり浸かって登山の疲れを癒すことができます。
まとめ
大清水から燧ケ岳までのルートです。
山と高原の地図では尾瀬沼ヒュッテから燧ケ岳山頂までコースタイム4時間30分なのですが、歩きやすい整備された木道も多く7合目まで緩やかな登りが続くので3時間程度で山頂に登れました。
下山も2時間30分で尾瀬沼ヒュッテに帰れました。
尾瀬沼というともっと野趣溢れる場所かと思っていたのですが、鉄骨のビジターセンターもあるし、山小屋の売店で土産物も豊富に売ってるし、トイレは水洗だし、ハンドソープも下水で流してもいいし、長蔵小屋別館というカフェも色々な意味で期待を裏切られた登山でした。