南アルプス 登山

【登山・山行記録】北沢峠・長衛小屋でテント泊 甲斐駒ヶ岳に日帰り登山 駐車場・トイレ・日帰り温泉・登山ルート詳細

こんにちは、オザ(@oz051619)です。

9月の三連休は天気予報も晴れ予報。

格好の登山日和に家にひきこもっているわけにはいきません。

せっかくなので南アルプスの甲斐駒ヶ岳に行ってきました。

去年の甲斐駒ヶ岳は突然のゲリラ豪雨の影響を受けて登れず、、、

今回は去年のリベンジです。

甲斐駒ヶ岳に行くことにしたものの、実は週の半ばに体調を崩してしまいました。

微熱はすぐに引いたものの咳だけが残ってしまい咳をしながらの登山に出発です。

長衛小屋のテント場に前泊してから甲斐駒ヶ岳に挑む予定なので、日帰りで登山に行くときよりもちょっと遅めの8時前に家を出ます。

南アルプスの玄関口

芦安駐車場に向かうも、、、

2年前に同じく南アルプスの仙丈ケ岳に登ったときと同じ芦安駐車場に向かいます。

仙丈ケ岳に登ったときは登山サークルの仲間と金曜日の仕事の終わったあとに車を乗り合わせて深夜の中央道を走りました。

マイペースで登れるソロ登山なので前夜に出て駐車場に車中泊する元気がありません。

しかも3連休、マイペースに土曜日を移動につかって日曜日にまったり登ればいいのです。

途中で渋滞にハマることもなく9時には芦安に入ります。

神奈川県民でも圏央道と中央道利用すればすぐに到着できるアクセスの良さも魅力的です。

芦安駐車場に向かう途中の道路上に誘導員の方が立っており駐車場は満車なので芦安駐車場の手前に位置する南アルプス市役所芦安支所に車を停めるように言われます。

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南アルプス市役所芦安支所

南アルプス市役所芦安支所

目的地の芦安駐車場の遥か手前。

快晴の三連休恐るべし、登山者の方で駐車場は一杯です。

土地勘がないのでここからどれくらいで芦安駐車場にたどり着けるのか見当もつかず。

そして暑い、、、

南アルプス市役所芦安支所前というバス停に他の登山者が並んでいたのでバスを待ってみます。

さて、どうやって芦安駐車場に行こうかと思案に暮れていると通りかかった乗り合いタクシーが他の登山客の方と一緒に広河原まで乗せて行ってくれました。

車酔い必須の芦安駐車場~北沢峠ルート

芦安駐車場~広河原に乗り合いタクシーで向かいます

中央道の甲府昭和ICから芦安までは比較的近いですが、南アルプス山域がマイカー規制されています。

マイカーで行っても芦安駐車場で駐車場に停めるしかありません。

芦安から広河原まで山にへばりついて出来ているような道路を乗り合いタクシーかバスで走ります。

運転手さんがハンドル操作を誤ったら谷底に落ちていってしまいそうな道路。

急カーブの連続、道はガタガタです。

60分ほど乗って中継地点の広河原へ。

ここまでの料金1300円(協力金含む)

広河原

ここで北岳に登る登山者とはお別れです。

北沢峠に行くにはここで市営バスに乗り換えてもっと奥地に向かいます。

広河原~北沢峠は再びバスで移動

バス停

広河原はバス待ちの登山者で大行列。

頻繁にバスが出ているわけではないので次のバスまで1時間ほど待ち時間があります。

初日はテント泊だけの予定で文庫本も持ってきているので、腰を据えてしっかり読書です。

気がつけば市営バスの順番待ちの列が長くなっていました。

広河原でさらにバス料金1230円を支払います。

広河原から25分バスに揺られて北沢峠へ。

ここまで来るのに一苦労、乗り物酔いをする人にはキツい道のりです。

南アルプスは芦安までは高速道路を利用すればすぐに来れます。

しかし芦安から登山エリアまで入るのが大変。

自然が豊かなのは本当に嬉しいですが、近くて遠い南アルプスです。

北沢峠

長い長いバスの旅路を経て北沢峠に到着しました。

北沢峠から長衛小屋まではすぐ近く。

早速長衛小屋に向かいます。

長衛小屋でテント泊の受付

長衛小屋

長衛小屋 に着くと行列ができています。

テントの受付のようです。

さすがはハイシーズンの南アルプス。

さっさと受付を済ませます。

テント場

かなりのテントの数。

足の踏み場もないくらいにカラフルなテントが並びます。

これがテント場の奥までぎっちりと続きます。

テント

テントを張れるようなスペースがなかなか見つからず。

やっとテントを張れたのはテント場の一番奥。

ゲリラ豪雨でも降ったら冠水しそうなエリアに仕方なくテントを張ります。

ちょうど川の中州のような位置です。

そんな場所であっても次々と登山者の方がやってきて最終的には私のテントの周りも他のテント泊の方で一杯になりました。

テント場での食事

食事

今日は特になにもしないのでビール飲んじゃいます。

ビールは長衛小屋の売店で買ってきました。

御飯はカレーメシ。

テントから川のせせらぎを聞きながらビール飲みながら読書を楽しみます。

長衛小屋のテント場を散策

長衛小屋の看板

読書にも飽きたので明るいうちにテント場を散策することにしました。

長衛小屋に立ち寄ると生ビールの看板を発見。

非常に心惹かれるも缶ビールで我慢。

南アルプスの天然水

テント場に水場がありました。

さすがに南アルプスだけあって水が豊富です。

これが本当の南アルプスの天然水だと喜んでみたり。

水が豊富なテント場でいいですよね。

テント場での夜が更けていきます

夜のテント場①

夜のテント場②

夜のテント場の雰囲気も好きです。

一張一張のテントがカラフルな提灯みたい。

テントに明かりが灯る頃の風情がたまりません。

日が暮れるとテント場はだいぶ寒くなります。

テントのなか

眠るまでの間はテントのなかでまったり。

山の夜は早いものです。

ここには下界では気になってしまうスマホもありません。

読書以外に得にすることもなく早々に20時には寝ます。

20時って普段は会社でまだ働いている可能性が高い時間帯です。

この山特有の時間の流れが好きなのです。

この時間の流れのことをよく「山タイム」と読んでいます(笑)

北沢峠から甲斐駒ヶ岳への日帰り登山

甲斐駒ヶ岳登山ルート詳細

甲斐駒ヶ岳 詳細情報

エリア:山梨県 標高:2966m 時期:秋  9月14日-9月15日
登山レベル:上級者向け
難易度:★★★★☆ お勧め度:★★★★☆
登山口:北沢峠

甲斐駒ヶ岳はその威容から「山の団十郎」と言われています。

仙丈ケ岳がその女性的な山容から「南アルプスの女王」と言われているのとは対照的です。

私は少しでも楽をしたい派なので重たいテント装備を背負って山に登りたくありません。

前泊したテント場に装備を残置して余計なものは持たずに仙水小屋経由で甲斐駒ヶ岳をピストンします。

長衛小屋~甲斐駒ヶ岳ピストン

橋

この日は5時起きで甲斐駒ヶ岳への道を歩み始めます。

南アルプスだけあって水が豊富。

川沿いを歩く

沢沿いの道をずっと歩きます。

緩い山道を通って、仙水小屋の脇を通過します。

インターネットで仙水小屋のことをあまり良くないように書かれている記事をたまに見かけます。

通りかかったときに山小屋の方とも顔を合わせましたが、にこやかに挨拶を返してくれて、いたって感じの良い方々でした。

石

ゴロゴロした岩に圧巻を覚えます。

これが山の団十郎です。

甲斐駒ヶ岳

本当に岩ばかり。

遠くに甲斐駒ヶ岳を望みながら、ゴロゴロした道を歩きます。

仙水峠

仙水峠、綺麗な雲海です。

雲海

少し高いところに登って雲海を眺めるとこんな感じです。

六合目

ひたすら登っていくと駒津峰に着きます。

ここまで道も岩だらけで登り坂が続いているので若干きついです。

駒津峰より

駒津峰からの眺め。

この写真では隠れてしまってますが、遠くに綺麗な富士山も見えます。

甲斐駒ヶ岳の威容

駒津峰から望む、甲斐駒ヶ岳。

まさしく山の団十郎です(笑)

分岐点

分岐点。

ここで直登コースと摩利支天コースを選ぶことができます。

なにを血迷ったか、迷わず直登コースを選びます。

岩に赤く矢印が描かれたところを登ります。

岩登り

この直登コース、山登りというよりも岩登りです。

鎖などの人工物も一切ありませんでした。

四肢を使って岩を登っていきます。

「ここで滑ったら滑落して死んでしまうんだろうな」と思うような場所が何カ所かありました。

この直登コースをタイミングで一緒登っていたおじさんがいまして、気さくに話しかけてくれたのでこんな私でも挫折せずに済みました。

高所恐怖症なのに直登コースを若干後悔しながら登ります。

引き返そうにも降りるときに怖いのでもはや登るしかありません。

岩だらけ

本当に危ないところは余裕がなくてカメラで撮れず。

滑って踏ん張れなかったらそのまま滑落するような場所もあります。

初心者の方は摩利支天コースで登りましょう。

甲斐駒ヶ岳山頂

山頂標識

ついに甲斐駒ヶ岳登頂です。

日本神話では天津速駒(あまつはやこま)という羽があって空中を飛べる白馬が夜になると甲斐駒ヶ岳の山頂で眠ったとのことが命名の由来と言われているようです。

山頂から富士山

ここでもまた遠くに富士山が見えます。

やっぱり富士山のシルエットは美しい。

日本人は富士山が見えると安心します。

草鞋

山頂の祠です。

草鞋がたくさんお供えしてあります。

山頂からの雲海

山頂からの雲海もまた美しい。

ここにきてトラブル

水

ここにきてトラブルが、、、

実は山頂直下で四苦八苦している際にハイドレーションの水を飲み切ってしまいました、、、

こんなに早く水を飲み切ってしまうのも久々です。

いつもザックに備えているハイドレーションのパックは2リットル入りです。

大抵は下山まで余っていることが多いです。

今回は暑かったのと、咳をしながら登っていたので喉を潤すために景気よく水を飲みすぎました。

よって予備のためにザックのポケットに入れている調理用の1リットルの水が命の水になります。

頂上でラーメンを食べるつもりだったのですが、水不足で行動食で我慢。

下山

花崗岩の砂

直登ルートは怖くて降りられないので摩利支天経由で下山。

花崗岩の砂がサラサラしています。

サラサラした登山道

滑落の危険すら感じた直登コースを登るのとこのサラサラした登山道を登るのは結局どっちが楽なのか、、、

下山は道がサラサラしているので滑りやすい。

注意しながら降りていきます。

帰りの 仙水小屋

久しぶりのキツイ下山。

水が限られているのが辛いところ。

摩利支天から降りてからのアップダウンが意外と辛い。

そして暑い。

若干フラフラしながら歩きます。

仙水小屋に水場があるとのことなので水を補給させていただきます。

小屋の方がおっしゃるには昔天皇陛下が飲まれた水らしいです。

本当に美味しかったです。

仙水小屋の水をハイドレーションにも満たし、心も満たして再出発します。

長衛小屋で真っ先に買ったもの

コーラとクーリッシュ

長衛小屋の売店でコーラとクーリッシュを買いました(笑)

疲れ切って山から戻ってきてからのアイス。

身体から失われたものを取り戻す。

魔法の味がしました(笑)

北沢峠からの帰路

バス停にて

南アルプス山域からの帰りはソワソワします。

帰りのバスにちゃんと乗らなければ北沢峠から出れません。

バスの本数は限られています。

最終が16時です。

ハイシーズンで混雑しているときはバスを増発していますが、最終バスの時間は変わりません。

今回は増発便の15時のバスに乗ることができました。

帰りも広河原経由の芦安へ。

やっぱり遠く感じます。

帰りのバスは座れずに1時間30分くらい揺れるバスのなかで立ちっぱなしです、、、

座って酔ってしまうよりはいいかなと思いましたが、これはこれで辛い、、、

夜叉神峠を過ぎたあたりから他の登山客と一緒にバスの床に座ってしまいました。

登山後の日帰り温泉

今回の温泉は芦安駐車場の近くにある「金山沢温泉」。

駐車場とバーベキュー施設のようなものがある日帰り温泉です。

入浴時間は10:00~18:00、 (7・8月の土・日曜、祝日は~19:00) になっています。

お風呂に入って、気がついたら18時。

帰りの中央道の激混みの渋滞にハマり、家に着いたのは24時近くでした。

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